乳幼児期の教育の中心は「遊び」
保育所は子どもを預かる場所で、幼稚園は子どもを教育する場所…
というイメージがまだまだ根強いと、感じることがあります。
しかし、保育所と幼稚園(それに認定こども園も)の教育内容は、基本的に同じです。
保育所も幼稚園も、好き勝手に保育しているわけではありません。
幼稚園は『幼稚園教育要領』
幼保連携型認定こども園については『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』
(※「認定こども園」についてはいずれくわしく)
という、国が定め、それぞれの施設が保育の基本とすべきガイドラインがあります。
(※小学校以降の学校では『学習指導要領』という)
これらのガイドラインの中では、保育所も幼稚園も認定こども園も同様に、子どもを教育する場所であるとされています。そして3つのガイドラインを見比べてみればわかるのですが、教育の内容については(ほぼ)同じなのです。
特徴のひとつとして知っておいてほしいことは、乳幼児期の教育は「遊び」を中心にしているということです。大事なことなので2度いいますが、乳幼児期の教育の中心は「遊び」なのです!
ガイドラインには「ひらがなを教えよ」とは書いていないので、原則的に教える必要はありません。「足し算」も「引き算」も、必要ありません。これは保育所も、幼稚園も同じです。
また、「遊びが教育の中心である」ということの意味は、「小さい子どもは遊ばせておけばいい!」と、乳幼児期の子どもたちを教育の対象から除外し、放任しているということではありません。
むしろ、乳幼児期には「遊びの中にある学び」をたくさん、豊かに経験することこそが重要である(遊びこそが重要!)という認識があるのです。
このことが、あまり知られていないように思います。
このテーマは、今後また機会をみつけては繰り返し取り上げていきたいテーマです。